ピアノを習ったことがあったら、
そこにピアノが置いてあったら、何か弾いてみましょう。
「楽譜がないから弾けない」なんてことになるのは、
暗譜という問題があるからなんですね。
暗譜とは何か?
クラシックの曲を、はじめて弾くとき、
作曲家が書いたメッセージ=楽譜を読みます。
演奏するときは、楽譜を見てもいいですが、
楽譜を覚えてしまうほど練習して演奏すると、
曲のことがより理解できて、いい演奏ができます。
この、覚えてしまうほど練習するということが、
暗譜することにつながります。
さいしょにはじめたのは、クララ・シューマンだったそうですが、
暗譜 – Wikipedia に興味深い記事↓ があります。
むしろ通常の行為として行われてきた。
この流れが変わったのはクララ・シューマンに暗譜の習慣があったためで、
広まった理由の大半は「かっこいいから」。
なお、クララ・シューマンが暗譜をはじめたのは、
楽譜はおろか鍵盤すら見ずに演奏をしていた
フランツ・リストの影響と言われている。
暗譜すること
暗譜するには、ものすごく練習する必要があります。
そうして練習した曲も、しばらく弾いていないと、
忘れてしまいます。
なんか悪循環の繰り返しで、
結局、楽譜がないと弾けない!になってしまいます。
でも、1曲くらい、空で弾ける曲があったら楽しいと思います。
ホームページにも弾きやすい曲を書き出しておいたので、
このあたりから暗譜してみるのもいいと思います。
https://www.yanai-music.com/restart/longing-tune/
楽譜を覚えてしまうには、練習しかないけど、頑張りましょう。
暗譜で弾ける曲(レパートリー)があると、楽しいです。
ピアニストの方は、1日に何時間も練習して、
レパートリーを維持してます。
何時間も練習しなくても、
レパートリーを作る方法もあります。
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↓
暗譜しなくても弾けるには?
ホームページに、かんたんなメロディーの例として、書いておいた、
https://www.yanai-music.com/restart/repertory/
ハッピー・バースデイ で実際にやってみましょう。
ドド|レー、ドー、ファー|ミー、--、ドド|
|レー、ドー、ソー|ファー、--、ドド|
|ドー、ラー、ファー|ミー、レー、シ♭シ♭|
|ラー、ファー、ソー|ファー、-- ||
この曲は、8小節しかないので、かんたんです。
左手で弾く音を書いてみます。
|ファー、--、--|ドー、--、--|
|ドー、--、--|ファー、--、--|
|ラー、--、--|シ♭-、--、--|
|ドー、--、--|ファー、-- ||
メロディーだけは覚えましょう。
あとは、和音=コード付けをしましょう。
少し慣れたら、左手は、5度上の音を足して弾いてみましょう。
ファの5度上の音 だったら、ファで1の指を折って、ソで2の指、
ラで3の指、シで4の指、ドで5の指 と折って数えます。
ファの5度上の音は、ドになります。
つまり、ファとドを一緒に弾きます。
左手はこんな感じで弾きます。
|ファドー、--、--|ドソー、--、--|
|*ドシ♭ー、--、--|ファドー、--、--|
|*ラファー、--、--|シ♭ファ-、--、--|
|*ドファー、--、*ドシ♭-|*ファラー、-- ||
ところどころ(って、半分以上)5度になっていないところも
ありますが、この通り弾いてみてください。
どうしてこんな風に弾くのか、どうしても知りたいという人は、
↓ を読んでみましょう。
理論も知りたい人は、ここを読んでみましょう。
ハッピー・バースデイはヘ長調なので、
3和音(主和音、下属和音、属和音)で伴奏を付ける場合、
こんな感じになります。
主和音 =I度の和音、コードネーム F
下属和音=IV度の和音、 B♭
属和音 =V度の和音、 C
属七の和音=V7の和音、 C7
左手で弾いた音を、この理論で置き換えると、こんな風になります。
F C
|I度 |V度 |
C7 F
|*V度7 |I度 |
F(onA) B♭
|*I度の1転 |IV度 |
C(onF) C7 F
|*I度の2転 V度7|*I度 ||
* 3小節目と、7小節目の3拍目は、
C7 ドミソシ♭なので、ドシ♭と押さえます。
* 5小節目は、I度ファラドの1転ラドファなので、
ラファと押さえます。
* 7小節目は、さいしょの2拍はI度の2転ドファラ、
ConFなので、ドファにします。
* 8小節目は、メロディーがファなので、5度上のドより、
響きのいいラにしてます。
和音付けをするには、和音の知識も必要です。
ヤマハのサイト をのぞいてみると、詳しく書いてあります。
コードを付けるのは、ポピュラーピアノの分野です。
しゃれたコード付けをするには、
ジャズハーモニーの知識も必須です。
で、こちらも奥が深いです。
ジャズハーモニーについては、
MOREJAM
ドラちゃんの ”楽しむ” ジャズピアノ講座
が参考になると思います。